山名: 仙丈ヶ岳 (せんじょうがたけ)
高さ: 3,033m
場所: 南アルプス(長野・山梨)
日にち: 平成16年12月28日(夜)〜31日(テント泊)
コース: 戸台〜丹渓山荘〜北沢峠〜北沢長衛小屋(幕)〜仙丈ヶ岳(ピストン)
メンバー: 6人




冬合宿で甲斐駒・仙丈へ行ってきました。仙丈は無事に登れたのですが、甲斐駒へ登る31日は、全国的に大雪になった日。仙水小屋のご主人に「登るのはやめたほうがいい」と言われUターン。その日のうちに下山して名古屋へ帰り、紅白歌合戦を見ることができました。ただ、下山途中、なんでもない雪道で転倒して、手を5針縫うケガをする。パーティに迷惑をかけてしまいました。



一日目
7:50 戸台出発 〜 8:53 一本 9:03 〜 10:05 丹渓山荘跡(一本) 10:20 〜 11:01 一本 11:11 〜 11:55 一本 12:05 〜 12:12 大平山荘(通過) 〜 12:40 北沢長衛小屋前BC(幕)

前夜、名古屋を出たのが0時。中央道を快調に飛ばし、2時30分、戸台駐車場到着。雪は少し降っているも積雪はまったくなし、難なく車を止めることができた。軽く酒を飲んで、3時30分ころ就寝。

6時30分に起きて外へ出ると、しんしんと雪が降り、冬山の雰囲気。朝食と準備を済まして、午前8時出発。最初は戸台川沿いの単調な道を延々と歩く。途中、鋸岳への登山口を探しながら歩いたが、けっきょく見つからず、10時15分、丹渓山荘跡に到着。ここで2度目の一本を取り、いよいよ八丁坂の急登へ取り付く。ジグザグに高度を稼ぎ、徐々に積雪も増えてきて、右手に南アルプス林道を確認すると、まもなく大平山荘へ到着。ここまで来れば、もう幕営地は近い。夏季は多くの人でにぎわう長衛荘前を少し過ぎて、12時50分、北沢長衛小屋前テント場着。今回は水場があるのと、年末年始、小屋が営業することわかっていたので、ビールを多く背負う必要なく、若干荷物は軽くなったものの、やはり重荷は応えた。寒い中、テントを設営し、16時に気象担当の〇さんが天気図を書き、「明日は風が強い」と予想(←的中!)。17時から鍋で夕食。20時就寝…zzZZ



北沢長衛小屋前BC



二日目
7:10 BC出発 〜 8:20 一本 8:30 〜 9:08 大滝ノ頭(通過) 〜9:30 (一本・アイゼン装着) 9:50 〜 11:35 仙丈ヶ岳山頂 11:50 〜 12:40 小仙丈ヶ岳山頂 12:50 〜 14:20 北沢長衛小屋BC(幕)

午前2時ころ強風で目が覚める。テントが顔にはりついてきたり、冷たい水滴がポタポタ落ちてきたりで、ここから先はあまり眠れなかった。5時30分、起床。朝食のラーメンを食べて、7時10分出発。最初の樹林帯では、木が風を防いでくれて助かった。…が、大滝ノ頭を過ぎ、稜線へ出ると、風をまともにくらってしまい、苦しい登山となる。


甲斐駒ヶ岳(山頂は雲)


おなじみ小仙丈ヶ岳からの仙丈ヶ岳


山頂にて

小仙丈ヶ岳

11時35分、念願の仙丈ヶ岳山頂に到着。
積雪の少なさは期待外れだったのですが、山頂が見えて、そこへたどり着くまでのボルテージの上がり方は、やはり雪のアルプスならではのものがありました。

15分ほど記念撮影した後、下山開始。昼過ぎから、一時的にどんどん天気が回復して、富士山・北岳がくっきり見えた。14時20分、BC到着。テントの数が増えてて、2〜30張あり、賑わっていた。今宵のメニューは、〇さん特製の「ビーフシチュー」。パンによく合い、脂も多いので、冬季オススメかもです。もりもり食べて飲んで、20時就寝。明日に備える。




三日目
6:50 BC出発 〜 7:26 仙水小屋 7:40 〜 8:00 BC(テント撤収) 8:44 〜 9:50 一本 10:00 〜 12:35 戸台

前夜の天気図から、今日が大荒れになることはわかっていた。
しかし、朝、目覚めて外へ出ると星が出ているし、風もない。
「これで撤退したら会の名誉にかかわる」という〇さんの意見で、
行けるとこまで行こうと、甲斐駒山頂へ出発する。

…が、雪は降っているも、ミョーに生暖かくて、風がないのがなにか不自然。案の定、仙水小屋に着くと、小屋の大将が仁王立ちしていて、「2つ玉の低気圧が発生し、大雪警報が出ている。帰りの駐車場も雪で車を出せなくなるので、これより先は行かずに帰ったほうがいい」と言う。何十年も小屋番している人の意見は雪より重い。甲斐駒のおいしい流水を一杯いただいて下山することにする。


(今日は大晦日だし、)
「仙流荘で風呂に入って酒飲んで、家に帰ったら紅白だね」

こういった楽しい会話をしながら戸台への下山途中、
なんでもない雪道で転倒してしまう。
左手にジンとした鈍痛があるも、寒さで「痛い」という感じではない。
単なる転倒だ。大したことはないだろうと思い、
心配することなく左手を見てみると
血で真っ赤であった。ん?、けっこう深いかも…。
ピッケルのブレードを左手に当ててしまったようだ。

「大丈夫です」と言ったものの、尋常ではない気配に気づいたリーダーは、すぐさま傷口を確認。消毒・テーピングをして、荷物を分配し、急いで下山する。荷物が重くなったのに休憩もせず歩くSLの後ろ姿と、左手を上げ、なにもできずに空身で下山する自分のみじめな姿を思ったら涙が出てきた。同時に、パーティの在り方というのも、肌で感じることができた。

大晦日、人々が紅白を見たり、
年越しそばを食べたりしているとき、
自分は救急病院で手を5針縫った。
それでも、また雪山へ行きたいし、今回迷惑をかけたぶん、
何かしら、会へ恩返しできたらと思ってます。



2003年6月29日・仙丈ヶ岳(夏)レポ